高齢者といえば老人ホームに入るイメージが強い傾向にあるが、実際はすべての高齢者が老人ホームに入っているわけではない。高齢者となると当然身体機能は衰えるため、一人暮らしを続けることでの家事などが大変ではあるが、一人暮らしをすることでのメリットも決して看過できない物なのだ。高齢者が一人暮らしをする事の一番のメリットはなんといっても認知症を予防する効果だろう。認知症は脳を使うことが減ると進む傾向が見られ、老人ホームなどで他の誰かにお世話を任せて自分でやることがなくなると、進行しやすくなる傾向にある。そのため老人ホームではそれを予防するためにレクリエーションなどを頻繁に行うなどで対策しているが、職員が見守っていなければいけないためレクリエーションの時間にも限りが有るのが実情と言えるだろう。
一人暮らしだと必然的に洗濯炊事掃除に買い出しと、様々な身体と頭を使う作業をしなければいけないため脳や身体が衰えるのを防ぎ、認知症になりにくくすることができる。家事だけでは時間があまってしまい、農業などを始めるのもこれが理由となっている部分はあるだろう。また高齢者は免疫力が落ちて病気にかかりやすくなってしまうが、農業などをすることで植物に触れると免疫力が高まる傾向が見られるため、よきせぬ病気を防ぐためにも一役買っている。認知症を防ぎ、しっかりと自分の意思や目的を持ちながら人生を謳歌するためには、一人暮らしは適した環境と言えるのだ。しかし、デメリットが全くないわけではないので、これからのことを考えるために「独居高齢者の暮らしを守ろう」などのサイトで暮らしを見直すのも大切だ。