一人暮らしでも懸命に生活している高齢者は多いものの、一人暮らしをすることにデメリットがあることは念頭に置いておく必要がある。高齢者は体力や気力、心身の機能の低下によってだんだんと一人ではできなくなってしまうことが出てくることは避けられない。病気を患ってしまうリスクも高くなるものの、病院に行くこともできずに自宅で苦しむことになりがちだ。病気だけでなく怪我のリスクも高く、骨折してしまって動けないのに誰も助けてくれないという状況に陥っている例も少なくはない。このように何らかのアクシデントに見舞われたときに対応するのが困難になるリスクが高いのだ。

生活をする上でのアクシデントをもう少し広い意味で考えてみると、案外多いことに気づくことになる。例えば訪問販売などの訪問者への対応に困ることは高齢者の一人暮らしでは珍しくはない。特に悪徳業者の場合には弱者として位置づけられている高齢者に対して高圧的に営業をすることもあり、断りきれずに契約してしまう場合もある。そもそも住居の確保に苦労することもあるのは高齢者にとって大きなリスクだ。年金暮らしでは収入があまりないので契約を断られてしまうこともあるのである。

安心して暮らせるようにするためには一人暮らしをするよりも集団生活を選んだ方が良い。介護施設を利用するのが無難な選択肢なので、これからの生活に少しでも不安があるのなら利用できる介護施設がないか探してみるようにしよう。