一人暮らしをしている家族を介護する場合、定期的に自宅を行き、体調に変化がないか確認する必要がある。例えば、風邪で咳き込んでいることもあるだろう。まだ大丈夫だと判断し、なかなか病院へ行かずにそのまま放置することで、肺炎を引き起こしてしまうケースもある。また、身体に痛みが出ていることもあるだろう。痛みがある場合は、病気が進行している可能性も否定できない。病院に行かず一人暮らしを続けていたことで、命の危険に陥ってしまうことも十分に考えられる。そのため、風邪を早期に治療したり、病気を発見したりするためにも、家族が定期的に顔を出し、体調の変化に気づいてあげることが大切だ。
また、一人暮らしをしていると、食事がおそろかになってしまい、栄養がしっかりととれていないケースも多い。ご飯と味噌汁だけで食事をすませてしまっていることもある。食事で栄養が補えないと、体調を崩しやすかったり、骨が脆くなってしまったりする。そのため、健康的な食生活を送ることができるよう、手作りした食事を持って行ったり、食材を買っていき、家で作ってあげたりすることも大切である。多めに作っておき、冷蔵庫に入れておくのもよいだろう。いっしょに食事を楽しむのも必要である。仕事が忙しかったり、自宅が遠くなかなか様子を見に行けない人もいるだろう。その場合は、栄養バランスがしっかりと考えられた宅配弁当を手配したり、冷凍保存可能な弁当を買い、レンジで温めていつでも食べることができるようストックしておくのもよい方法だ。